規制緩和のリスク

ドイツは、他の国に先駆けて緩和規制を始めた国の一つであるが、コロナ危機の規制に関わっている医師からは懸念が示されている。

ドイツはコロナ感染爆発との対処において最も成功した国の一つと見なされている。少なくとも今のところは。ウイルス学者のクリスティアン・ドロステンは規制緩和によってこの優位が無駄になることを恐れている。(Stern April 22.)

ドロステンはドイツがこれまで成功してきたコロナ規制をふいにする危険性を感じ、状況がコントロールできなくなる事を恐れている。シャリテのウイルス部門の責任者であるドロステンは、NRDのポッドキャストで、「この優位が全く無駄になるかもしれないような瀬戸際にいるのを見るのはとても残念だ」と述べている。

彼は、再びショッピングモールが人で一杯になる事を批判している。と言うのも、店はそれぞれ800平米よりも小規模とされているからだ。我々はこうしたことすべてが今のところ本当に意味があることなのかもう一度よく考えねばならない、と述べている。ドロステンはまた向けられた質問に答えて、最初の規制緩和後の「人々の勝手な解釈」についても警告した。「もし皆が全く自分で好きなように解釈し始めれば、ドイツの多くの場所で突如新たな感染の連鎖が始まる。」

また、もし我々が注意しなければ、五月を過ぎ六月に入って、突然コントロールできないような状況になったとしてもおかしくはない、と強調した。ウイルスの感染源は感染が始まった時よりも遙かに多く存在する。最近ロベルトーコッホ研究所によって0.9と見なされている感染率を前提にしながら、現在ドイツはとても危険な場にいる、とも述べた。即ち平均すれば、ほとんどすべての感染者がもう一人に感染させると言うこととなる。