コロナ危機の中のカップルたち
4月20日からドイツでは部分的に外出禁止が緩められ、人々はこれまでの感染防止策を守りながらも、外出が徐々にできるようになった。
作家のLesley Sevriens と写真家の Jewgeni Roppelは様々なカップルの写真を撮り、コロナ危機が彼らの関係にどのような影響を与えているのか尋ねた。以下がそのインタビューである。Spiegel April 19.
Levent Altin, 34歳、ファッションデザイナー、男性:「一年前から我々はハンブルクとベルリンでの遠距離恋愛です。現在私は金曜日と月曜日はホームオフィスで働いているので、私とルネは何日も続けて会うことができます。これは本当に素晴らしい。私はこうした柔軟な労働形態がコロナ以降も一般的になればいいと本当に期待しています。」
René Fietzek, 40歳、写真家:「私にとって家で仕事することは自明のことなのですが、Leventは定職を持っているので、ホームオフィスはまさに新しくスリリングなものです。わたしはどっちにしても彼よりもずっと生活上の不安があります。こうした特殊な隔離期間が我々の関係にどう作用するか今のところはっきりは分かりません。そのためにはすべてがあまりにも現在進行形です。」
Silvia Berger 44歳、 造形芸術家・音楽家、男性:「私の人生のパートナー(男性)と私は付き合いだした初めから、争いの温床になる前に、物事を早くはっきりさせる事にしていました。いつもは私たちは毎日をそれぞれの自分の部屋の机で過ごしています。それ以外は昼食や散歩の時一緒になるくらいです。つまり我々は、密な共同生活の中で、自分たちの一日の時間の区切りをはっきりさせるために具体的な時間や活動を決めています。」
Oleg こと Bliz Nochi, 36歳、作曲家・DJ:私たちの関係は初めから融合体でした。孤立した現在の状況では更にそうなっています。私たちは二人とも自由業で、将来的に不安な時期に来ています。しかしながらお互いにバランスを取り合い、不確かな将来から逃げようとせずに、今の状況に踏みとどまろうとしています。」
Marisa Lia, 30歳、写真家・グラフィックデザイナー:「私たちは六月初旬に予定している結婚式がどうなるか、まだ待たねばならない状態です。今の段階では、感染爆発がどうなるか予測するのがとても難しいからです。」
Raphael Schutz, 32歳、特別支援教育学学生:「私たちは時間があるので、たくさんのことを話し合っています。初めてのこうした極限の条件の下でどうしたらよりよく生きてゆけるのかを経験しているところです。Solveig と私は暮らし初めて一年しかたっていません。自分としてはここ何週間かで私たちの関係はずっと真剣になり、親密になったと感じています。」
Solveig Lux, 33歳、生物学者:この何週間は今までなかったほど一緒に成長してきたにしても、他の人たちとの話し合いが必要です。今は時々友達と会って色々なことを話し合う時よりもずっと多く自分でやっていかねばなりません。勿論私たち二人は睡眠不足のおかげで直ぐに壁に突き当たっています。出産の後、多くのカップルがコロナ危機が無かったとしてもひどい行き違いになったりしています。しかし幸い、私たちが本当に気まずくなることはほとんどありません。
Muriel Liebmann, 37歳、写真家、女性:「私たちは家でヨガをしたり、料理をしたり、あまりなんでもできるわけではない状況にいることをとても楽しんでいます。こうした中で人は自動的にもっと創造的になります。いずれにしろ、ちょっと休暇のようで、全く違った形でお互いを知り合えるようになります。しかし今のようにずっと座って過ごすようなことがずっと続くのは不健康です。」
Johannes von Bremen, 38歳、男性:フリーランスの企業コンサルタント:「私たちは1週間一緒に閉じ込められていたらどうなるか知りたいと思っていました。それはスリリングで濃密な経験でした。このような異常事態には人は全く違った風にお互いを知ることになります。直ぐにうまくいかなくなることもあります。幸い私たちの場合はとてもうまくいきました。なので、私はすべてをチャンスと考えています。わたしは日曜日にベルリンに帰るつもりですが、またすぐに会うことになるでしょう。」
(以下略)